- シューベルトの魔王 -

合唱の伴奏で何年ぶり?かに魔王を弾いてきました。
それはもう、皆が激しくて…私も我を忘れエキサイト!!
でも、リハやゲネプロの時よりはるかにすごく良かった!!


魔王は、元々はゲーテの詩が歌詞になったもの。
この曲には、語り手、父親、息子、魔王の4人の登場人物がいます。

私がこの曲を初めて聴いたのは中学生の時。
とても衝撃で、今でも解説まで頭に残っています。

病気の息子をお医者さんに診てもらうべく、
父親が闇夜の中、馬を走らせています。
意識が朦朧としている息子だけには
魔王の「こっちにおいで」というささやきが聞こえ、
息子は怖くなって父親に魔王がいる事を訴えかけますが、
父親には見えず聞こえず.....そして.....
息子は魔王に魂を奪われ、途中で息が途絶えるという内容。

語り手は中音域で、不安を募らせる短調を使い、
父親は低音域で、息子を安心させるためか短調。
後半では、息子の様子を不安に短調を使っています。
息子は高音域で、恐怖を表現するため短調を。

こうして音楽には色々なドラマや効果が隠されていて
それを知っていると演奏で表現する事が出来るから
演奏前はやっぱりちゃんとお勉強しなきゃですね~

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